プリンターのインク目詰まりは洗浄で直ります

長く使用していなかったインクジェットプリンターを久しぶりに使おうとしたが、印字のかすれ、色バランス不良、全く印字されないなど困ることがあります。データ伝達などに問題がなければ、その原因は多くがヘッドノズル部の目詰まりです。 これはノズルに滞留したインクが固まってしまいそれ以上進まない状態です。ヘッドクリーニングを何回か行って改善される場合もありますが、頑固な目詰まりだととれないものです。 しかしここで諦めてしまうのはもったいないことです。インクジェットタイプは本体などが比較的安価で主に家庭用として普及しており、こうした悩みを持つユーザーは全国に大勢います。その要望に応える形で、目詰まりを洗浄するメンテナンス商品が開発されました。大きく分けて、ヘッドノズルクリーニング液と目詰まり洗浄カートリッジのタイプがあります。

ヘッドノズルクリーニング液について

ヘッドクリーニング液を用意する前に、プリンターの製造会社と型番をよく確認しておきます。会社毎、物によっては型番ごとに適合する商品が異なります。誤った組み合わせだと印字に不具合が生じる場合もあり、購入時には注意が必要です。 ヘッドクリーニング液は、薬液、液を注入する注射器、液をノズルに注入する細ホースからなります。カートリッジを全て外すと各色のノズルがありますので、細ホースと注射器を用いて薬液をノズルに数mL注入します。所定の時間待った後で、カートリッジを元通りにしてヘッドクリーニングを行います。 薬液は本体に適合した溶剤で含有成分なので、注入しても悪影響はありません。また目詰まりが頑固な場合は数回行う必要があります。取扱説明書に従い適切な操作をすることで、目詰まりがとれて正常に印字できるようになります。

目詰まり洗浄カートリッジについて

洗浄カートリッジの場合も同様に、製造会社と型番に適合した商品を購入する必要があります。これは、薬液が本体に適合したカートリッジに入っているものです。元のカートリッジを外して洗浄カートリッジをセットし、ヘッドクリーニングを行います。ヘッドクリーニング液より簡便で、薬液で手など汚すことも少なく便利です。 キャップ付であれば、使用後に残った薬液を保存でき再利用も可能で、売値も大変安くなっています。効果は非常に高く、クリーニングを何回か行うことで正常に印字できるようになります。 ただし、ノズルが完全に詰まった状態だと正常な印字まで戻らない場合もありますので、目詰まりを起こす前に定期的なクリーニングを行うことをおすすめします。多くのプリンターが、こうした商品で印字復活することを期待しています。
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